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2010年12月31日金曜日

「異常気象は最終的に天然資源の高騰につながっていく」【ドットコモディティ】

メモメモ。。。。

(12/28 更新)
◇天気がおかしいですね。明らかに。夏は記録的な暑さに見舞われ、そして冬は記録的な寒さと大雪。温暖化の影響なのでしょうか、地球規模で天気は荒っぽさに拍車がかけられているようです。
◇アメリカの北東部、ニューヨークからボストンにかけての地域が26日から27日まで吹雪と大雪に襲われ、空港閉鎖や電車の運休など、交通網に障害が出ていると伝えられている。今朝のTVニュースでは、NYのドカ雪が映し出され、確かにその降雪量には驚かされた。50センチの積雪があった模様。12月としては約60年ぶりの大雪。この雪の影響でニューヨーク市内クイーンズでは6167世帯、ウェストチェスター郡でも1811世帯が停電したとも。
◇ただクリスマスはちょうど終わったタイミングだから、不幸中の幸い? 年末商戦には多少影響はあるだろうが、最大の書き入れ時ではなかったので小売業というか商売には大きな影響は出ない感じである。
◇ヨーロッパでも厳しい寒波に見舞われている。大雪の影響でクリスマス・イブの24日も空の便の欠航が相次いだ模様で、各地の空港で休暇に出かけようとしていた人たちが足止めされるなど、混乱が広がっていると伝えられていた。仏シャルル・ド・ゴール空港では24日だけで600便以上が欠航。ベルギーのブリュッセルの空港でも24日の夕方まで全便の離着陸が見合わされたほか、ドイツのデュッセルドルフの空港でも、最大で4時間余りの遅れが出るなどクリスマス・シーズンの人々の移動に深刻な事態となっていた。
◇この寒い話しとは正反対に、気象庁は先週、今年の世界と日本の天候を発表。世界各地に置かれた観測地点の平均気温が平年より0.36度高く1891年の統計開始以来2番目の高さになったと報じた。陸地に限ると0.68度高く、これまで最高だった2007年を上回り歴代1位の記録。世界の平均気温はこの 100年間で0.68度、日本で1.15度上昇したとのこと。温暖化の影響で特に90年代以降から高い傾向が続いているとし、今年はペルー沖の赤道付近の海面水温が高くなるエルニーニョ現象が昨夏から今春まで続いたことなどから、世界の平均気温が1998年に次ぐ2番目の高さとなったとした。
◇年々、異常な暑さと寒さ。しかも、それが珍しいことではなく常態化しているようだ。それだけ人類は大きな天候リスクを抱えているということだ。それにより、野菜や穀物などの農産物の天候被害が大きくなっているということであり特に野菜の高騰などは来年以降も続く可能性がある。また穀物が少なくなれば家畜用の餌も不足して食料危機の懸念にもつながってくる。更にまた海面温度の上昇は、海洋資源の問題にもつながってくるだろうし、地球的規模の心配は更に強まりそうだ。当然、最終的には天然資源の価格高騰という形で跳ね返ってくることは避けられまい。

(本レポート筆者のご紹介)
【小針秀夫氏】
トーキョー・トレーダーズ・タイムズ代表取締役
東京工業品取引所日報編集長を経て、2001年にトーキョー・トレーダーズ・タイムズを設立。
現在は「コモディティ・ジャーナリスト」として各メディアで活躍中。


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